デリカD5は四駆のミニバンかつファミリーカーとして注目を集めています。燃費性能についての情報は多くのユーザーにとって重要だと思います。
この記事を読まれている方はデリカD5に乗り換えたい又は興味があるけれど、デリカってどんな車なの?実際の燃費を知りたい!と考えている方ではないでしょうか?
デリカユーザー目線で解説していきます。
この記事で分かること
- デリカD5の燃費。(他のミニバンとも比較)
- クリーンディーゼルを理解できる。
- タイヤ変更後の実燃費。
デリカは燃費が悪いと聞いたことがあるけど…。
先に燃費についての公式情報としては以下のとおり。
デリカD:5現行モデル(令和1年)カタログ燃費
WLTCモード燃費:12.6km/l
JC08モード燃費:13.6km/l
私もデリカD5を購入する前に、燃費について調べてみたのですが
デリカユーザーの燃費についての情報が少なかった印象です。
先に結論になりますが、私たちのデリカD5(カスタム済み)の街乗り燃費は7〜10km程でした。
勿論、乗り方やカスタム次第で結果は大きく異なります。
そこで、私たちが乗っているデリカD5のエンジンの特徴や燃費(実測値)に関する情報を通して
車選びの参考にしていただけると幸いです。
それでは、デリカユーザーの視点でブログで解説していきます。
三菱デリカD5の特徴|唯一無二と言われる所以とは
デリカD5は、三菱自動車が製造する『ミニバンかつ本格的な悪路走破性を持っている唯一無二の車』です。
2007年の発売から15年以上が経っているにも関わらず、フルモデルチェンジせずに販売され続けているのは一定の人気を集めている証拠です。
最大で8名乗車できるミニバンですが、リブボーンフレームと呼ばれる環状骨格構造を採用したことによりSUVとしても通用する悪路走破性や剛性を確保していることもポイント。
ライバル不在の唯一無二
ミニバンでもクロカン並の走破性を持っていて室内空間も広く、他の車種にはない特徴です。
他のメーカーにも多彩なSUVのラインナップがあったとしても、ミニバンのようなデザインを持っている車種はありません。
他の自動車メーカーが販売できない独自のポジションを築いているため、モデルチェンジせずに販売を続けられるほど人気があります。
2019年に2月にビッグマイナーチェンジがあり、アーバンな雰囲気を強めた新型デリカに進化を遂げました。
さらには、ミニバンで唯一クリーンディーゼルを積んでいるのも特徴です。
以前のデリカはガソリン車もあったのですが、現行のデリカD5はディーゼル車しかありません。
旧型デリカから引き継ぐ、電子制御4WD
デリカD5は走行状況に応じて、前後輪へのトルク配分を適正にコントロールする電子制御4WDを採用しています。
前席中央パネルにあるドライブモードセレクター(ダイヤル式)により、3つの走行モードの切り替えを可能としています。
3つの走行モード
- 2WD:前輪のみで走行するモード。街中の舗装路を走行する場合など、低燃費と軽快な走りを実現します。
- 4WDオート:路面状況や走行条件に応じて、前後輪への駆動力を最適配分。横風の強い高速道路や濡れた路面、雪道でも、優れた走行安定性を発揮します。
- 4WDロック:悪路走行や雪道、登坂路などの滑りやすい路面状況において、4WDオートより高めに後輪へ駆動力を配分して強力な直進性、優れた走破性を発揮します。
4WDではトルクが増して山道もスイスイ進みます!
我が家のデリカD5 グレード・スペック
我が家の新型デリカは2019(令和1)年製、G-Power Package(ジーパワーパッケージ)。
G-Power Package基本スペック
- 型式:3DA −CV1W
- ドア数:5ドア
- 乗員定員:7人
- 全長×全幅×全高:4800×1795×1875mm
- ホイルベース:2850mm
- 車両重量:1970kg
デリカはディーゼルのイメージが浸透していますが、そもそもディーゼルとは?
次の記事で詳しく解説します。
デリカD5|クリーンディーゼルとは?メリット・デメリットも紹介
ディーゼルエンジンは軽油を使って動くエンジンのことで、ガソリンよりも燃料代を抑えたり
出力が大きなエンジンを作りやすくなっています。
しかし、大気汚染ガスが出やすいことがデメリットでした。
また、窒素化合物や粒子状物質が問題となり、国内の一部の地域でディーゼル規制条例が施行され一部の条例区域では走行ができなくなりました。
そこで登場したのが厳しい日本の環境基準をクリアしたクリーンディーゼル車です。
デリカD5のクリーンディーゼルとは?
デリカD5はクリーンディーゼル車です。
クリーンディーゼルとは、排出ガスに含まれている窒素酸化物などを軽減したもの。
ディーゼルエンジンは排気ガスが黒く、排気音がうるさいというマイナスなイメージが浸透していました。
しかし、技術の進歩と共に環境に優しいエンジンへと進化した訳です。
DPFやコモンレールシステムを搭載したことにより、排気ガスの問題をクリアしました。
DEF:排気ガスに含まれるPM(微粒子状物質)を捕集し、自動的にPMを燃焼処理する装置
コモンレールシステム:ディーゼルエンジンの燃焼噴射を調整する装置
デリカD5はディーゼル車ですが、排気音はあまり気にならない。クリーンディーゼルの影響なのか予想外に静かです。
クリーンディーゼルのメリット
燃料代を抑えられる
ディーゼルエンジンに使用する軽油は、ガソリンと比べると、1ℓあたりの価格が安いので
燃料コストを軽減できるのが特徴です。
最近、原油価格の高騰が続いているので軽油で良かった〜
しかし、車両価格としてはガソリン車よりもやや割高になるケースもありますが
長距離運転が多い方であれば燃料代を抑えられるメリットが大きくなります。
力強いトルクで走行できる
ディーゼルエンジンは、エンジンの回転数がスムーズで、低回転からトルクが大きいのが特徴です。
そのため、市街地での走行や山道などのアウトドアシーンでも走行時の力強さを感じれます。
デリカD5はとにかく走りが安定して力強い!
同サイズのガソリンエンジンと比較するとパワフルかつワイルドな走りを体感できると思います。
エンジンの耐久性が高い
ガソリン車と比べるとエンジンの耐久性が高いこともディーゼルエンジンの特徴です。
燃焼方法が違うことで、エンジンが頑丈に作られておりガソリンエンジン以上の耐久性があると言われています。
走行距離が10万kmを超えても全然ダメージの無いエンジンを積んでいます。
ディーゼル車は走行距離30〜50万Km乗っている方もいますよね
クリーンディーゼルのデメリット
次にデメリットについて見ていきましょう。
メンテナンスの費用がかかる
デリカD5はガス処理装置の1つとして窒素酸化物を処理するための【尿素SCR触媒】があります。
これは、排気ガスに尿素水を噴射して、窒素酸化物を無害化させる装備です。
エンジンが動いている時に、常に尿素水を消費しているので、定期的にアドブルーを充填する必要があります。
クリーンディーゼルでは、先程紹介したDPFという装置が使用されています。
しかし渋滞や短距離移動が多くなると、フィルター内で煤が目詰まりするため排気効率が低下します。
そのため、DPFのメンテナンスが必要になることがあります。
乗り方次第ではDPFのメンテナンスを定期的に行う必要が生じるため、メンテナンス費用が発生します。
デリカに乗り換えるとアドブルーの充填が必要で、DPFのメンテナンスが必要になるかもしれないって事だね!
また、ディーゼルエンジンのエンジンオイルではガソリンエンジン用オイルに比べると割高になりがちです。
先日ディラーでオイル交換してきましたよ!
4回セットを購入すれば、1回あたりの料金は5,750円
街乗りなどの短距離移動が苦手
前述のとおり、DPFの仕様から、短距離移動が苦手となっています。
短い距離でエンジンのオンオフを頻繁に行っている乗り方をするとフィルターの目詰まりを起こしやすいと言われています。
デリカに1年程乗っていて、主に通勤や買い物などの短距離で使用していますが、これまで一度も目詰まりを起こしたことはないですよ!
でもたまには長距離ドライブをする必要がありますね!
寒冷地では注意が必要
軽油は寒冷地では凍結する可能性があるため、寒冷地では添加剤が入っている軽油を使用する必要があります。
雪国に住まれている方などは特に注意する必要がありますね。
デリカD5の燃費は悪いのか?WLTCモード・JC08モードで確認
デリカの燃費についての情報をみていきましょう!
デリカD5|エンジン・燃料系性能スペック
まずは、エンジンのスペックについてまとめています。
エンジン・燃料系性能スペック
- エンジン型式:4N14
- 最高出力:145ps(107kW)/3500pm
- 最大トルク:38.7kg・m(380N・m)/2000rpm
- 種類:直列4気筒DOHC16バルブICターボ(ディーゼル)
- 総排気量:2267cc
- 燃料タンク容量:64リットル
- 使用燃料:軽油
デリカは燃料タンク容量が大きいので給油回数が減らせますよ!
デリカD5の燃費情報
ディーゼル車って燃費はどうなの?という疑問にデリカD5公式のHPで確認してみましょう。
デリカD:5現行モデル(令和1年)カタログ燃費
WLTCモード燃費:12.6km/l
JC08モード燃費:13.6km/l
大きめのミニバンとしては中々良い数字ではないでしょうか。
と言われても普段見慣れていない方にとってはWLTCやJC08と言われてもピンとこないと思います。
簡単に説明すると、
JC08モード:従来の燃費測定方法、更に古い測定方法より実燃費に近いですがそれでも3割ほど実燃費より多い。
WLTCモード:2018年辺りより導入された国際基準の測定法。
市街地、郊外、高速と3パターンで計測しますので、実生活上の燃費に非常に近い値が出ます。
実は燃費の表記も上記のように変わっており、現在はWLTCモードが主流。
同等の排気量のアルファード(4WD)の場合、カタログの燃費値が10.6km/lですので実燃費と
燃料の単価を考えると相対的に非常に燃費が良いと言えます。
更に車高も高く、アウトドアにはうってつけの車と言えます。
平坦な道でも乗り心地良いですよ〜
近年の戦争等における燃料代が高騰していますので、
燃料代でお悩みの方は一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
デリカD5の燃費の実測値と結果の分析
経験上、郊外や高速道路では燃費が伸びやすく、遠出した際はメーター読みでリッター15km以上は出ています。
日頃はリッター10kmいかないかな?っという感覚だったので、実際に正確な数値を測ってみることにしました。
約2ヶ月をかけて3つの走行モード(2WD、4WDオート、4WDロック全て併用)で燃費を算出してみました。
普通なら4WDモードが燃費悪くなるはずですが、、
前提条件として、タイヤに関しては純正より大きなトレイルテレーン(235/70R16)を履かせている点にご注意下さい。
それでは結果を見ていきましょう!!
2WDモードのみ使用
2WDモードでの実燃費はリッター7.3km。
思っていたより悪い結果に、、真夏シーズンだったので常時エアコン使用していた影響なのでしょうか?
4WDオートモードのみ使用
4WDオートモードでの実燃費はリッター9.3km。2WDよりも良い結果に!
理由は分かりませんが、エアコンの使用頻度が減ったからかな〜?
2WDと4WD(オート・ロック)を状況に応じて併用
全てのモードを状況に応じて併用した場合の実燃費はリッター9.4kmという結果に。
乗る時期や乗車人数で結果が変わる可能性があるので、単純比較はできませんね
いかがでしたか?
燃費結果から考察
公式の情報よりも燃費が悪い結果になっていますが
上記純正デリカD5と我が家のデリカを比べると
タイヤホイール変更(235/70R16)・マッドフラップ装着・サイドステップバー装着によって
路面抵抗や風の抵抗を受けて燃費が悪くなったと考えられます。
愛車のタイヤはBFGoodrich のトレイルテレーンを履かせています。
アウトラインのホワイトレターがカッコイイ!
デリカに人気のオールテレーンのタイヤを履かせるとさらに抵抗が増して燃費が悪くなりそうな気がします。
エンジンの種類、車の構造、車の重量、運転状況などが燃費に影響を与える事が分かって貰えたと思います。
過去の燃費を集計してみました(実測値)
期間 | モード(2WD•4WD•併用) | 燃費(実測) | 給油量 |
---|---|---|---|
10/27〜11/22 | 併用 | 9.3km | 47.75L |
1/3〜2/8 | 2WD | 8.8km | 48.02L |
2/8〜2/24 | 4WD | 10.01km | 49.13L |
2/24〜3/13 | 併用 | 9.2km | 42.21L |
3/13〜3/30 | 併用 | 9.0km | 38.10L |
3/30〜4/13 | 併用 | 10.54km | 46.95L |
4/13〜5/5 | 併用 | 9.1km | 44.98L |
5/5〜5/25 | 併用 | 9.8km | 45.95L |
5/25〜6/18 | 併用 | 8.8km | 50.09L |
エアコンを使用する夏には燃費が悪化する恐れがありますね。
これからも集計を続けていきたいと思います。
1回の給油で40〜50ℓの軽油を給油しますので、家計にはそれなりのインパクトがありますね。
デリカD5と他社ミニバンとの燃費を比較|軽油がオススメな理由
デリカD5と同じくファミリー層に人気かつミニバンの車種の燃費をまとめてみました。
ちなみにデリカ以外の使用燃料はガソリンです。
WLTCモード カタログ燃費 | 使用燃料 | グレード (駆動) | |
---|---|---|---|
デリカ | 12.6km | 軽油 | 全グレード (4WD) |
セレナ | 13.4km | ガソリン | X (2WD) |
ステップワゴン | 13.6km | ガソリン | SPADA (2WD) |
ボクシー | 15km | ガソリン | S−Z (2WD) |
アルファード | 10.6km | ガソリン | Z (2WD) |
アルファードは他の車種に比べ車体が大きいので燃費に悪影響があると考えられます。
ミニバンなのに全ての車種でリッタ10km超えですね!
昔はリッター10km超えなんで考えられなかったよ!
しかし、ガソリンに比べて軽油は安いので燃料コストを考えるとデリカが一番お得かもしれません。
ガソリンに比べたら軽油は20円前後安いですからね!
今乗っている車をお得に売却し需要の高いデリカD5に乗り換えよう
デリカD5に乗って1年程経ちますが、本当に買ってよかったと思います。
唯一のデメリットは、『値段が高すぎる』こと。
しかし、裏を返せばリセースバリューが良く、長く乗っても高く買い取って貰える車です。
ざっくり、5年落ちで平均残価率が50%以上、10年落ちで25%程度であるそうです。
そんなにリセールが良いなら大事に乗らないといけないね!
デリカD5を新車で買うなら、最低でも500万円以上は必要になりますよね。
私は以前乗っていた車を思った以上に高く売却できたので、それを頭金にして中古の新型デリカD5を購入しました。
車を売るのであれば必ず相見積もりをしましょう。ディーラーなどで売るのもあまりオススメできません。
なぜなら、安く買い叩かれますよ
少しでも高く売りたい方はネットでの一括査定をオススメします。
私も一括査定をして買取額に20万円程の差があったので驚きました。
\競合させて少しでも高く売りましょう/
カローラ フィールダーを売却した記事はこちら
まとめ
デリカD5の実燃費についての記事はいかがでしたか。
この記事を読まれている方には
これから家族が増えたり、家族の成長と共に車を乗り換える事があると思います。
そこで新たな車を維持していく上で燃費の情報は必要不可欠です。
少しでも安いに越したことはないですよね。
デリカユーザーの目線で記事を書かせていただきました。
今回、実燃費の計測には純正のタイヤではないため、メーカー公式の燃費とは異なっていましたが
純正のタイヤであれば公式の燃費により近いと思われます。
【ミニバンで唯一クリーンディーゼルを積んでいるデリカD5】
正直、『デリカD5』以外にはもう乗れません。てか『デリカD5』しか乗りたくない。
この記事を読んで少しでもデリカに興味を持ってくれたら嬉しいです。
車中泊してみました!